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東鳳翩山で鹿ソーセージご飯 平成31年3月

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萩往還を歩くたび「東・・・ん~何て読むんだろう」と首を捻りつつ横目で見ながら通り過ぎるだけだった東鳳翩山、満を持しての初登山は二ツ堂コースでの挑戦です。

事前の下調べではこのコース、「ファミリーコース」と紹介されていたので、これは相当楽チンで物足りないコースなんだろうなと現地に来るまで高をくくっていた私なのですが、登山道どころか錦鶏湖の駐車場から登山口までの坂道で早くも息が上がってしまう波乱含みのスタートとなりました

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登山開始早々の急な階段道を登ります。

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やがて道は緩やかな登りのつづら折りとなりました。

​とても快適です。

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道中の眺望は殆ど無いのですが、それでもいくつかあるビュースポットには丸太のベンチが設けられていて嬉しくなります。

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一の坂ダムと錦鶏湖が見えます。

​湖底にはかつての御成道萩往還が沈んでおり、現在は湖の脇を通る県道62号山口旭線が街道消失区間の迂回路になっています。

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ナマナマコースとの分岐を通過します。

​「悪路」の2文字に顔が引きつりますが、いつかこちらも歩いてみたいです。

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倒れて汚れた看板に力強くてきれいな筆致。

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主尾根鞍部の分岐まで来ました。

ここからまた階段が続くのですが、山頂までもう一息。

疲労回復にも役立つクエン酸飴を口に放り込んで気合を入れ直します。

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ふと脇に目をやると道の真ん中に妙な物が。

こんな所に罠???と驚いてよく見ると、「カタクリ」と書かれた小さな札が添えられていました。

​花を守る優しい心遣いに私もほっこり。

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山頂直下の階段をヒイヒイ言いながら登ります。

標高1000mも無い場所をまるでエベレストのデスゾーンを無酸素で行くクライマーのような足取りで​進む、そんなだらしない私の横をアスリート風のお姉さんが「こんにちはー!」の声と共に颯爽かつ軽快に通り過ぎて行きます・・・。

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ようやくゴールが見えてきました。

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360°のパノラマに歓声を上げたくなる、東鳳翩山734.2mの山頂に到着です。

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縦走路の先に見える西鳳翩山がこっちにもおいでよと誘うようにその姿を見せますが、それはまたの機会に・・・。

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山口市街、その向こうに右田ヶ岳。

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あれがあのダツヤ山か・・・。

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十種ヶ峰も見えますね。

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と言うわけで、今日のお昼ご飯は男の山飯、ソーセージご飯です。

​主役のソーセージはセンザキッチンで買ってきた鹿のソーセージです。

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米の上にフォークで穴を開けた鹿ソーセージを並べます。

​さすがジビエ、何と言うか凄くワイルドな見てくれのソーセージです。

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ストーブに火を点けて待つことしばし・・・と言いたい所ですが、山頂を吹き抜ける風が強くて全然火力が上がりません。

​風を避けようとストーブをテーブルの下に移動したり風防を置いたり挙句の果てにはその風防が飛ばされたりと、もう散々でストレスうなぎ登りのクッキングタイムとなってしまいました。

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悪戦苦闘の末にどうにか炊き上がりましたが・・・残念ながら大失敗・・・。

浸水時間は十分だったので芯は残っていないのですが、ふっくら感に乏しい炊き上がり具合は出来の悪いアルファ米といった感じで正直全然美味しくない・・・。

鹿ソーセージは肉密度の高い味で美味しかったのですが、ご飯が全てをぶち壊しにしてしまいました。

風ごときに翻弄されてイライラして心のゆとりを無くすから火力調整や炊飯時間を間違えてこんなご飯を炊いてしまうんだ・・・と、山のてっぺんで海よりも深く反省しながら何とか完食する鹿ソーセージご飯でありました。

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紅茶まで失敗する訳にはいきません。

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紅茶良ければ全て良し!

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悲しみの食事を終え、下山は再びの二ツ堂コース。

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無事、登山口に戻りました。

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大変歩き易く危険箇所も無く迷うことの無い気持ちの良い登山道、そして防長2カ国をぐるりと一望出来る素晴らしい山頂。

この山が山口県でトップクラスの人気を有し、多くの人々に親しまれているその理由がとてもよくわかった山行でした。

近いうちに是非また来ようと思いながら歩く錦鶏湖の北岸に春の訪れを感じる、そんな平成31年3月の東鳳翩山登山でした。

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