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十種ヶ峰で猪肉カレーうどん 平成31年1月
十種ヶ峰に程近い、「道の駅うり坊の郷katamata」で猪肉を買いました。
臭み消しのため、肉を下茹でします。
アクが凄いです。
アクを捨て、湯を取り替えるときれいになりました。
茹でてから一口大にカットするつもりでしたが、煮崩れて自然と食べやすい大きさになりました。
冷凍うどん、カットした玉ねぎ、そして猪肉を保冷バッグに詰めて十種ヶ峰へと向かいます。
神角八幡宮の登山者用駐車場に車を停め、1月だというのに全く雪の見えない十種ヶ峰をヤマシャクルートから登ります。
治山工事の車両が出入りしているためでしょう、登山口の獣除けフェンスは開けっ放しになっていました。
お地蔵様にご挨拶して林道を登っていきますが、工事現場まで来ると道は何やら物凄い事になっていました。
コンクリートの舗装が煎餅の様に見事に割れています。
予想外のデンジャラスな光景に先行きが不安になりましたが、工事現場を過ぎればいつもの静かな林道。
落ち葉が敷き詰められた道の歩き易さに心が弾みます。
林道の終わりと共に、さっきまでのウキウキ気分も終わりを告げます。
僅かに水の流れる岩だらけの沢を登ります。
登りのキツイ場所にはこのようにロープが用意されています。
また、間違えて進入してしまいそうな分岐には通せんぼのロープが張られ、道迷いの防止が図られています。
登山道を整備されておられる方々に感謝です。
沢から出たり・・・
入ったり・・・
また出たりを繰り返しながら登って行きます。
倒木のアーチを潜るといよいよヤマシャク自生地です。
自生地ではありますが、時期が時期なのでヤマシャクは全く見られません。
株を踏まないよう杭とロープで通行帯が造られていますが、ご覧の通り中々の急勾配です。
「ようこそおいでました」
尾根へと向かう急斜面。
ようやく尾根に上がりましたが・・・
まだまだ登りは続きます。
細い尾根を恐々進んで行きます。
高度感のある場所は苦手な私などは平坦な痩せ尾根でもおっかなびっくりなのに、急登のおまけまで付いてしまうとロボットのようにヨチヨチ進むのが精一杯です。
最後の急登を超え、ようやく見えてくる光景。
十種ヶ峰山頂、独り占めの989mです。
山頂南側、徳佐の町とその向こうに莇ヶ岳と弟見山です。
東側、津和野方面です。
いつか青野山にも登ってみたいです。
ひとしきり景色を眺めたら、強い北風が吹きつける中、風防を立てて調理開始です。
今回は市販のカレールーやカレーうどんの素は使わず、旧陸軍のレシピ集「軍隊調理法」に記載されている「カレー南蛮」の作り方をアレンジしてカレーうどんを作ります。
まず玉ねぎを炒めます。
玉ねぎが透き通ってきたら猪肉を加えます。
猪肉は中まで十分に火を通す必要がありますが、すでに下茹でしてあるのでここでは玉ねぎと混ぜ合わせる程度で次に進みます。
水を入れ、ひと煮立ちさせたら醤油と砂糖で味付けします。
この、かつおだし等を使っていないところが陸式うどんの特徴です。
醤油は山口県産の甘みの強い醤油を使いました。
刺身醤油としてはもちろん、煮物に使ってもとても美味しく仕上がります。
つゆの味が決まったらカレー粉とうどんを加えて熱々に煮立たせます。
猪肉カレーうどんの完成です。
醤油と砂糖、カレー粉だけのシンプルな味付けですが、市販のこってりとしたカレーつゆとは違う美味しさがあって満足のいく出来となりました。
猪肉は適度な弾力こそあれ全く硬いということはなく、クセや臭みの無いとても美味しいものでした。
十種ヶ峰山頂で食べる猪肉カレーうどんの味は格別です。
カレーうどんを食べ終わったらたっぷりの茶葉とエバミルクで紅茶を沸かします。
十種ヶ峰山頂で飲む紅茶の味は格別です。
食事を終えたら熊野神社前を通る神角ルートで下山します。
山頂直下の熊野神社。
チマキザサに覆われた素敵な斜面を見ながら下っていきます。
笹原を過ぎ、杉林を通り、舗装路に出たらこの山行も終わり。
静かな神角の集落に戻ってきました。
楽しく登り、美味しく食べた、平成31年1月の十種ヶ峰登山でした。
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