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​塔の岩でくじら汁とわかめむすび 平成31年3月

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食器洗いのスポンジたわしに見えますが、鯨の本皮です。

​山口県は長門市の青海島産、無塩の皮くじらです。

​今回はこれで「くじら汁」を作ります。

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5ミリ厚程度にスライスした本皮をさっと茹でて余分な脂を落とします。​

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くじら汁は東北地方から北海道の郷土料理で、ナスを入れたり冬瓜を使ったりと地域によって様々なレシピがあるようですが、今回はありきたりではありますが大根、じゃがいも、ニンジンを具にしました。

​それぞれくじらと同じような厚さに切り揃えます。

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あとは味噌汁と同じように調理します。

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味噌を溶き入れたらくじら汁の出来上がりです。

​美味しそう。

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大いに食欲を刺激されたところで萩市川上の塔の岩を目指します。

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林道を歩きながら見る矢櫃川の小さな滝。

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苔むす石垣。

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先月に比べて緑が濃くなっているような・・・などと自然観察しながら林道を行きます。

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石仏が痛ましい状況に・・・。

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時期が早いからまさかクマにバッタリということはあるめえ・・・と油断しきっていたら、至近距離から突然鳴り響くキジバトの逃げていく物凄い羽音にびっくり仰天。

うひゃああ!!と叫び声を上げて腰を抜かしつつも、思いもかけず富士川合戦の平家の狼狽を疑似体験できてちょっと得した気分の私なのでありました。

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林道を離れ、登山道へと突入です。

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踏み跡を辿って尾根へ登ります。

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尾根を跨いでいったん高度を下げ、再び斜面を登って尾根に上がると急傾斜面に沿う細い道が続きます。

​滑り落ちてしまうと上がってくるのはかなり大変そうなので慎重に・・・。

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炭焼窯跡の平坦地を通ります。

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炭焼窯跡からさらに急斜面を進みもうひとつの平坦地を過ぎれば塔の岩はもうすぐです。

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塔の岩に到着。

​今日も最高に素晴らしい景色が眼下に広がります。

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遠く日本海が望めます。

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塔の岩から北を見ます。

あれが杜松ヶ嶽でしょうか。

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しばし渓谷美を堪能します。

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花より団子、渓谷美も良いのですがお腹が空いたのでお昼ご飯にしましょう。

メニューは冒頭で紹介したくじら汁、それからわかめむすび2つと紅茶です。

​いつもの登山用ガスストーブは今回お休みとし、サーモスのスープジャーと山専ボトルで温食を山頂まで持って来ました。

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写真映りを良くする為に保温ジャーからクッカーに移したとたん、せっかく熱々を保ってここまで運んできた汁がみるみる冷めていってしまうという想定外の悲劇に狼狽する一幕がありましたが、皮はコリコリ身はサクサク脂の溶け出た汁は濃厚と、美しい長門峡を見ながら食べるくじら汁は格別の味でした。

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くじら汁をすすりながら頬張るわかめむすびの味も最高です。

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くじら汁と違い、山専ボトルからマグカップに注いでも紅茶は何故か熱さをキープ。

​素晴らしい一杯です。

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という訳で、事故もトラブルもなく無事下山、「今日は全くミスの無い完璧な山行だったなあ、私ももうこれで登山初級者卒業だなあ」と自宅で自画自賛していたのもつかの間、カメラの設定をミスっていたせいで普段使っているアスペクト比4:3より絵が狭くなる16:9で撮影してしまっていたことに気付いてがっくり肩を落として幕となった平成31年3月の塔の岩登山でした。

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